目の激しい痛み

【角膜炎・角膜潰瘍】

目の角膜に感染や炎症が起こる病気です。救急車を呼んでしまうほど痛みがひどくなる場合があります。細菌、真菌、ヘルペスウイルス、アカントアメーバなどによる感染症、異物飛入による怪我や薬品などによる影響、膠原病などの免疫異常などから引き起こす非感染症のものなどがあります。日々の外来診療で最も多く経験するのはドライアイの方やコンタクトレンズの不適切な使用により生じた角膜障害です。特にコンタクトレンズによる角膜障害はしばらく装用が中止になりますので、早めに治療する必要があります。


【ぶどう膜炎】

目の中の炎症により充血、光を見た時のまぶしさ、激しい痛み、かすみ目、飛蚊症が出現します。眼圧上昇を伴うこともあるので、速やかに受診をして下さい。通常はステロイドの点眼薬で改善しますが、再発も多く、経過観察が重要です。膠原病に伴うものもあります。

【急性閉塞隅角緑内障(急性緑内障発作)】
突然、目が充血して激しく痛み出し、視力も落ちてきます。頭痛や吐き気もして、救急車で内科や脳神経外科に搬送されてしまう方もいます。元々、目の中の水(房水)が流れて行く隅角と呼ばれる場所が狭い人が、精神的なショックや疲労・不眠などのストレスが引き金になり、急激な眼圧上昇を起こします。正常な眼圧が大体10～22mmHgに対し、50mmHg以上にもなり、治療が遅れると失明することもあります。治療はレーザー虹彩切開術が中心になります。レーザー治療は一刻を争う急性緑内障発作に対して大変有効的な治療法です。