京王井の頭線 浜田山駅徒歩1分の田村眼科クリニック

東京都杉並区浜田山3-33-3 1階

診察内容SERVICES

見えづらい・かすむ

【白内障】
白内障は加齢などの原因により誰もがなり得る病気です。水晶体という目の中の透明なレンズが濁ってくる病気ですが、その症状は、眼精疲労、眼鏡が合わないという程度の状態から、目がかすみ、見えづらさやまぶしさが強くなり日常生活に支障を来たすまで進行することがあります。
白内障点眼薬の治療効果に関しては様々な意見がありますが、治すことはできないため、症状が強くなってきた場合は手術を受けられることをお勧めします。
白内障手術は非常に簡単な手術で、全く安全であるといった知識が広まっておりますが、実際は手術中の合併症により追加手術が必要になる場合や、手術後に網膜剥離や眼内炎(感染が原因で失明することもある)といった病気が起こり、早期に治療しなければならない場合もあります。つまり、安易に手術を選ぶのではなく、しっかりと説明を受けた上で、本当に必要かどうかよく検討し、治療に納得して手術を受けるようにして下さい。
 当クリニックでは、患者様の白内障の状態を分かりやすく説明させて頂いた後、網膜硝子体専門医である院長自らが白内障手術を執刀致します。



【中心性網膜炎】

30~40代の男性に多く発症し、原因はストレス・過労が関係していると考えられています。網膜の中心部分である黄斑部に水がたまってしまうため、中心がかすんで見えづらくなり、物がゆがんで見えるなどの症状も出現します。自然に水は吸収することが多いですが、再発するケースもあります。黄斑変性症と症状が似ているので、早めに受診して鑑別することが重要です。

【黄斑上(前)膜、黄斑円孔】

網膜の中心部分である黄斑部に膜が張り、網膜に力が加わるため、見えづらさやゆがみが生じる疾患が黄斑上膜で、黄斑部に小さい穴が開き、中心部のゆがみが強くなる疾患が黄斑円孔です。見えづらい症状が悪化するようでしたら手術治療をお勧めします。



【加齢黄斑変性症】

網膜の中心部分である黄斑部が障害される病気で、ものを見ようとした時に視野の真ん中が影響を受けます。見えづらさの他、ゆがみ、中心暗点(見たい部分が黒く見える)といった症状があります。治療法としては、血管内皮増殖因子(VEGF)という体内物質の働きを抑える薬剤を眼内に注射することで、病気の進行を抑えることが可能になってきました。当院では感染防止のため、手術室で手術時と同じ消毒、麻酔をした後、施行しております。痛みはほとんどありません。継続的に視力・眼底検査、光干渉断層撮影(OCT)検査を行い、治療効果を確認していく必要があります。

【黄斑浮腫】
黄斑部がむくむことにより、中心部が見えづらくなったり、ゆがみが出現してきます。糖尿病網膜症や網膜静脈閉塞症に合併して生じることが多く、治療をしなければ、症状が長引く可能性が高いです。光干渉断層撮影(OCT)検査をすることで、どの程度むくみがあるかすぐに知ることができます。治療は糖尿病や高血圧などの原因と考えられる病気を内科医と連携の上、しっかりとコントロールしていくことが第一で、眼科的には血管内皮増殖因子(VEGF)という体内物質の働きを抑える薬剤やステロイド剤を眼内に注射する治療を行います。



【緑内障】

緑内障は眼圧が高い(目が硬い)ため、視神経が弱くなり、視野が欠けてきて失明する怖い病気と以前は考えられていました。しかし近年、緑内障に対する研究が進み、その病態や治療方法が確立されてきたことから、しっかり治療をすれば失明にまで至るケースはほとんどなくなりました。
緑内障にはさまざまな種類があり、治療方法はそれぞれ異なります。「眼圧が高いので視神経がだめになる」という単純なものだけではありません。むしろ、眼圧は正常値でありながら、視野障害が進行する正常眼圧緑内障の割合が最も高くなっています。点眼治療だけで良いケースから、レーザー治療や緊急手術が必要になることもあり、適切な治療が必要となります。早期発見、早期治療が最も大切ですので、人間ドックや検診で視神経乳頭陥凹と指摘されたり、なんとなく見えづらい、見えにくい部分がある、急激な目の痛みといった症状があれば、早めの眼科受診をお勧めします。